出産の体験談の中で、義両親との思い出は苦いものというのが多いのではないでしょうか。
たとえそれまで良好な関係であっても、産後、義両親に二度と会いたくないと思ってしまうことも。
決して悪い人ではなく、良識を持っているはずなのに、どうしてそこまで配慮のない行動ができるのかと唖然としてしまった人もいますよね。
義両親は気を遣う存在ですし、できれば上手く付き合いたいのに…。
産後、すぐには義両親には会いたくないけど、角を立てずに断るにはどうしたらよいか頭を悩ませてしまいます。
産後に義両親に会いたくない!
産後、義両親に会いたくないというのはある意味当然といえます。
・母親の自分より先に義両親が赤ちゃんを抱っこした
・出産直後に病室に入ってきた
・寝不足なのに家に来て休めない
・授乳中もそばにいられる
・赤ちゃんのことをあれこれ言われて、正直うるさい
・同じ家にいるだけで気を遣う
出産の体験は本当に人それぞれですが、このように、義両親にされたことが今でも忘れられないという声はいくらでもあります。
出産直後は、体が疲れてボロボロの状態です。
当然、心に余裕はありません。
ホルモンバランスの影響もあり、平時以上にイライラしてしまうものなのです。
一方、義両親には、孫が生まれた喜びしかありません。
とにかく嬉しくて可愛くて、一刻も早く孫に会いたい一心です。
・生まれたばかりの赤ちゃんの可愛さを絶対に見たい。
・あっという間に大きくなってしまうから見逃したくない。
・たくさん触りたい、抱っこしたい。
こんな「孫フィーバー」とでもいうべき状態で、周囲が見えなくなっているのですね。
嫁の立場からすると、正直、もう少し配慮がほしいと思ってしまうところです。
産後、義両親には会いたくないと思ってしまっても無理はないでしょう。
産後に無理に義両親に会う必要なし
まず、第一に優先すべきは、出産直後の自分の心身を回復させることです。
そのために「嫌だ」と感じることは、無理にしなくてもいいのです。
そうは言っても、様々な要因が絡むのが現実ですよね。
産後に義両親に会いたくないか、特に気にしないかは、人それぞれです。
本人の性格と、出産前からの義両親との関係性によるところが大きいです。
加えて、それぞれの実家との距離や、上の子がいるか、里帰りをするか、家事や育児を手伝ってくれる人がいるかなどの条件にもよります。
あなたは、身支度を整えていない状態で義両親に会えますか?
大部分の人は抵抗がありますよね。
また、義両親は、そこにいられるだけで本当に気を遣います。
出産直後には、まずは自分の回復に集中させてほしいし、産院を退院したら赤ちゃんの世話に集中させてほしいというのが正直なところです。
もうひとつ、産後に義両親に会いたくない理由として、生まれたばかりの赤ちゃんに触らないでほしいとも思う人もいるでしょう。
そんなあなたに、夫や義両親が「心が狭い」と怒ることもあるかもしれません。
でも、母親になると本能的に赤ちゃんを守ろうとするものです。
他の人が赤ちゃんに触ると嫌な気分になるのは普通のことなんですよ!
産後に義両親に会うのを上手く断る方法
産後に義両親に会いたくないというのを伝えるのは、正直、気が重いですよね。
ここで大きな役割を果たすのは、やはり夫です。
夫に理解を求め、協力を得られれば半ば成功と言っても過言ではありません。
その上で、孫に会いたい一心の義両親の気持ちを満たすよう、工夫を加えましょう。
夫自身も自分の子どもの誕生を喜び、たくさん触れたいと思っています。
そして、同じことを自分の両親もやりたいはずだと思っているでしょう。
産後すぐに義両親に会いたくないことは、できれば出産前から夫に説明しておきましょう。
特に出産直後は心身ともにボロボロで不安定になっていることは繰り返し説明します。
雑誌やインターネット、産院や行政からもらうパンフレットなどを活用するのもよいでしょう。
義両親がそこにいるだけで気を遣ってしまうという気持ちは、夫からは理解しがたいかもしれません。
「そんな気を遣わなくてもいいから」と言われても解決にはならないですよね。
「体調が安定せず気を遣うようなときに来ないでほしい」とはっきり伝え、では具体的にいつならよいのかを夫との間で話し合い、伝えてもらいましょう。
義両親にとっては、孫に会いたいだけの気持ちを無下にされたと感じるかもしれません。
「嫁が可愛い赤ちゃんに会わせてくれない」と取られてしまうと遺恨となってしまいます。
生後1ヶ月の間に赤ちゃんは見違えるほど成長しますから、それを見逃したくない気持ちも分からなくはないですよね。
「産後は義両親に会いたくない」と主張するだけではなく、代替案を提示しましょう。
具体的には、写真をたくさん撮って見せること、夫を通じて赤ちゃんの様子をこまめに伝えることを意識的に行います。
また、義両親にやってほしいことがあれば、具体的に伝えます。
例えば、必要なものを買ってきてほしい、ただし受け渡しは玄関先でというように、希望を細かく言ってみましょう。
これも夫と相談し、義両親にどう伝えるか策を練ったらいいのです。
最後に、自分の思いを受け入れてくれたら、感謝の気持ちはきちんと伝えてください。
まずは、自分の言葉で義両親に直接伝えます。
その上で、落ち着いたら赤ちゃんと一緒に挨拶に行ったり、誕生日などの節目で贈り物をしたりと、義両親を喜ばせてあげましょう。
自分が辛くなりすぎず、後々良好な関係を築けるといいですね。
まとめ
産後、義両親に会いたくないというのは誰もが持つ本音です。
命がけで出産に臨み、ボロボロの状態から赤ちゃんを守り育てていくのですから当然のことです。
一方、義両親の側は、とにかく孫が誕生した喜びでいっぱいで、周囲が見えなくなってしまっていることも…。
家族にとっての大きな節目ですから、ここをどう乗り切るかで、その後の関係性も違ってきます。
ですから、自分がどうしたいかをしっかり考え、いろいろな要素をふまえて、夫と協力して乗り切っていきましょう。