子供が自ら習い事をしたいと言い出してくれたら、親にとっては嬉しいことです。
是非、応援してやりたいですよね。
それなのに、数ヶ月したら、子供の方から習い事にやる気がしないと言い出してしまう…本当にがっかりしてしまいます。
今日はすんなり行ってくれるだろうかと毎回ヤキモキするのは本当にストレスです。
無理強いすれば余計やる気がしない事態を起こしてしまうかもしれません。
子供の習い事にやる気がしないのは必然といえます。
では、なぜそうなるのか、子供が習い事にやる気がしない時はどう対処すればいいのかを一緒に考えてみましょう。
子供が習い事にやる気がしない時
子供が楽しくなさそう、子供が習い事をやる気がしないと言い出した。
こんなときは、まず子供の様子をよく見直してみましょう。
原因を特定することができれば、解決の糸口も見えてくるはずです。
まずは習い事自体に何らかの原因があるケースです。
合わない、思っていたのと違った
子供なりの憧れを抱いて始めてみたものの、やってみると自分には合わないことが分かってくることがあります。
また、やる前に思っていたほど自分ができなければ、その習い事自体が楽しくなくなってしまいます。
壁にぶつかった
最初の頃は目新しさで楽しく通えていたものの、ある程度できるようになって、それ以上のレベルアップが見込めなくなると、子供本人にも分かります。
達成感がまったくなければ楽しくないのは当たり前ですね。
周囲の子供たちがどんどん上達していくのに、自分だけ取り残されてしまうという状況に陥っても、自分はダメだと落ち込みます。
そうなると子供自身が習い事にやる気がしないという事態になってしまいます。
飽きた、興味がなくなった
習い事の多くは基礎の反復練習が大事です。
でも、毎回同じことをやっていると、子供は飽きてしまいます。
さらに、習い事に限らずですが、他のことに興味が移ってしまったときも、子供は習い事にやる気がしないと言い出します。
次に周囲が関係しているケースもみていきましょう。
先生や周囲の友達が合わない
グループでレッスンをするような場合、一緒にやっている子との間で嫌なことがあると、子供には習い事そのものにやる気がしないようになります。
また、教えてもらう先生が好きになれなければ、通うことが苦痛になるでしょう。
仲の良い友達がやっている習い事を一緒にやりたくて始めた場合、その友達との関係性に変化があれば習い事に対するやる気がしなくなることもあります。
疲れている
幼稚園や学校に行って、その後に習い事をして、家に帰るとすぐにご飯、お風呂、早く寝なさい!と慌ただしい生活になってしまっていませんか?
また、毎日のように習い事があったり、家で時間をとって練習しないといけなかったり、習い事に時間を占拠されていることも考えられます。
よいポジションを取らせたい、他の子よりワンランク上のレベルにいさせたいという親の期待が本人にプレッシャーになってしまっている場合も、子供は疲れてしまいますね。
子供が習い事にやる気がしないならどうする?
子供が習い事にやる気がしない原因が分かったところで、対処法を考えてみましょう。
一時的なものであれば、ちょっとした工夫でまたやる気を出して取り組んでくれるでしょう。
もちろん、詰め込みすぎが原因など、習い事を辞めるしかない場合もあります。
その決断をする前に、いくつか対処法を試してみるのも無駄にはなりません。
休む
思い切って休ませて気分転換してみましょう。
疲れてしまっていたり、他にやりたいことがあったりと、子供が習い事にやる気がしない原因が一時的なものである場合に効果的です。
簡単に休ませてはいけない、と追い込んでしまっては、子供も親もしんどくなってしまいます。
今日は家で自由に遊ぶ、などと切り替えてもよいのです。
褒める
子供が習い事にやる気がしない原因が壁にぶつかってしまったことならば、自分の頑張りを受け止めてもらうことで、再びやる気を出せるでしょう。
このときのポイントは、結果ではなく過程を褒めること。
いい点数が取れた、新しい技ができたといった結果ももちろん重要です。
でも、休まず頑張った、チャレンジした、工夫したというふうに、結果を出すまでには子供本人が頑張っているのです。
さらに「〇〇ちゃんが頑張ったね」というよりも「お母さんは頑張っているあなたを応援しているよ」というように、主語が子供ではなく自分自身になるようにします。
ちゃんと見ているよ、ということが子供に伝われば、また習い事に向き合っていけるようになるでしょう。
目標設定する
何となくマンネリになってしまったり、壁にぶつかってしまったりで子供が習い事にやる気がしない時には、目標を設定してみましょう。
目標は、できれば親が考えるのではなく、自分で決めさせます。
どうしたらいいと思う?と自分で考えるように促して、子供自身で現状を整理し、次の行動を導くことができれば、習い事に対する姿勢そのものが変わります。
ここで「他の子はできているのに…」と比べたり「どうしてあなたにはできないの?」と責めたりすると逆効果なので注意しましょう。
環境を変える
先生や友達など、合わないものがあって子供本人が習い事にやる気がしない場合に効果的です。
可能であれば、曜日や時間帯をずらしてみましょう。
同じ習い事を続けたいけど環境が合わないなら、教室を替えてみる方法もあります。
担当の先生が替わったり周囲の環境に変化がついたりすると、子供自身が取り組みやすくなります。
まとめ
子供が自分をコントロールしてやる気を継続させられるのは早くて10歳くらいからといわれています。
つまり、幼い子供には習い事に対してやる気がしない時が必ず来ます。
継続できないのが普通なのです。
この記事では様々な原因や対処法を取り上げました。
それを行うには親自身が子供をよく観察し、子供と向き合うことが必要です。
子供が習い事にやる気がしないというのは、子供が発する大切なメッセージのひとつです。
習い事を通して、子供と向き合い、親も一緒に成長していけるといいですね。